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総力戦研究所2.0

Total War Research Institute 2.0 

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シンポジウム NHKは歴史を語れるのかー総力戦研究所の真実  

日時: 6月26日(金)13:30―15:30 場所:日本記者クラブ・会見場

■総力戦研究所の真実と映画上映に向けての現状 

飯村豊(総力戦研究所飯村穰所長の直孫、元駐仏大使)

映画「開戦前夜」上映強行に対する法的対応策

梓澤和幸(多くの名誉毀損訴訟や報道被害をめぐる裁判で原告側代理人を務める)

番組制作におけるドラマと史実の境界線

砂川浩慶(立教大学社会学部長、メディア社会学科教授)
フィクションの陥穽――モデルの「人格権」を考える

斎藤貴男(ジャーナリスト、元放送倫理・番組向上機構(BPO)委員)

<報道記事>

NHKドラマ「歴史を歪曲」総力戦研究所所長の孫らシンポ 映画版の上映差し止め検討
(産経新聞、6月26日)

NHKの戦争叙事に遺族が疑問視 関連の検討会は「歴史歪曲」と指摘(中国語)

(香港新聞社、6月27日)※日本語訳

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​                                    
 

 

 この度、わたくし飯村豊は「総力戦研究所の真実 ―歴史の法廷に立つNHK」を上梓しました。この本の中で、初代総力戦研究所長・飯村穣を卑劣な人間として描いたNHKと映画監督石井裕也さんの制作姿勢を告発し、史実歪曲ドラマがどのようにつくられたか、私の見方を述べました。

 

   出版の翌々日12日に、製作委員会は「(私の考えや行動が)一方的な見解に基づくものであり、断じて受け入れることはできません」とのメッセージを自らのホームページに掲載しました。

   

 (中略)
 

 製作委員会と同様、私どもは憲法に定める「表現の自由」の重要性を充分に認識しており、日本における表現活動に負の影響を与えることを望んでいません。また、関係者の信用や名誉を不当に毀損する意図も全くありません。

 今回の問題の本質はそこにはなく、容易に特定される人物を、フィクションだとして仮名にすれば、何の根拠もなく卑劣な人物に描いても良いのかどうかということです。さらに言えば巨大な組織が、司法の力に頼る以外何の手段も持たない一人の市民の権利を奪うことがこの日本で許されていいのかという問題なのです。また、アメリカとの戦争に反対した人物を好戦派として描く映像を制作することが、平和を望む人々の力を削ぐことにならないかという問題でもあります。

 「歴史は真実を描いてこそ、未来への力になる」というのが私共の思いです。そして、同じ思いを持つ弁護団、支援して下さる方々とともに、史実を歪曲し、個人の人格を毀損する映画が上映されることがないように闘ってまいります。

飯村 豊

​2026年6月15日

製作委員会からのメッセージ(6/12)に対する反論​                                                                                                                                 

 映画「開戦前夜」製作委員会(以下「製作委員会」という)は12月25日、インターネット上の声明により、映画の製作と公開を発表しました。

 製作委員会は声明において、「2025年8月に放送されたNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」(前後編計98分)のテーマをより深くお伝えすべく、約139分の完全版として2026年以降に劇場公開」するとしています。

 私、飯村豊は作品のモデルとなっている飯村穣の孫に当たりますが、祖父の人物像が誤った描写でゆがめられ、死者の名誉が毀損され、遺族の敬愛追慕の感情が著しく侵害されたとの理由で、NHK及び製作委員会を構成する4社及び脚本執筆、演出を担当した石井裕也監督らを被告として、550万円の損害賠償請求訴訟を12月24日、東京地裁に提起しました。

その翌日に当たる12月25日、NHKスペシャルのドラマパートをさらに41分も拡大した映画化の発表がされ、驚愕、困惑するともに、この映画の公開中止を強く求めます。

 理由は以下の3点です。

<総力戦研究所>(そうりょくせんけんきゅうじょ、英語: Total War Research Institute)​​ 

大日本帝国において1940年昭和15年)9月30日付施行の勅令第648号(総力戦研究所官制)により開設された、内閣総理大臣直轄の研究所、教育機関である。​ 

この機関は国家総力戦に関する基本的な調査研究と“研究生”として各官庁・陸海軍・民間などから選抜された若手エリートたちに対し、総力戦体制に向けた教育と訓練を目的としたものであった。1945年(昭和20年)4月1日付施行の勅令第115号により廃止。

総力戦研究所集合写真
戦争研究所所長時代(昭和16年)
飯村穣とは

<記事の抜粋>​ 

「総力戦研究所」の設立構想を推進した一人で、初代所長として「閣僚」となった研究生たちをまとめた人物で、鬼才・石原莞爾の盟友(陸軍士官学校の同期)であり、陸軍きっての知将として知られています。 

 飯村は1888年(明治21)に筑波町沼田(現つくば市)で代々名主を務める名家に誕生。陸軍軍人に憧れ、士官学校、陸軍大学校へ進学し、優秀な成績で卒業。特に語学(フランス語とロシア語)と戦史、戦術研究に優れ、トルコ大使館付武官時代には同国参謀長の信頼を受け、トルコ陸軍大学での戦史講義を委嘱されたことで有名です。 

 人格温厚、幅広い教養と高邁な識見を持ち、ソ連や欧米通としても知られていたことから各方面で厚い信頼を得ており、満を持して総力戦研究所の初代所長に就任。 

  軍人の厳格主義だけでない柔らかな懐の深さを持っており、研究生たちが自由にものを言える梁山泊的な雰囲気をつくり出していたといいます。それが、現実の日米交渉が難航する中で、政府や軍の要人らを前に「日本必敗」という研究成果を報告することを可能にしたのでしょう。

Nスペによる名誉毀損問題をめぐって

 NHKが8月16、17日に放送した戦後80年番組・NHKスペシャル「シミュレーション 昭和16年夏の敗戦」ドラマにある「総力戦研究所」所長の描き方に対し、飯村穣所長の孫である飯村豊元駐仏大使は、「歴史がゆがめられ、祖父の人格を毀損された」と抗議し、8月26日に記者会見を行いました。

  その後、9月16日、NHK会長の定例会見でも話題となり、稲葉延雄会長は「今回のような、様々な意見が出るような演出は、NHKらしくなかった」とのコメントを出しています。一方、石井裕也監督は「表現の理由と正当性について然るべきタイミングで話すこと」としていました。

■8月26日 飯村豊氏による抗議の記者会見

​■9月16日 NHK稲葉会長による定例会見

■10月3日 飯村豊氏、放送倫理・番組向上機構(BPO)「放送倫理検証委員会」に要望書を送付

​■10月14日 「緊急集会!NHKのあり方を考える~ドラマによる現代史の改ざんは許されるか」

■10月17日 「放送倫理検証委員会」、審議の事前調査にあたる「討議に入らない」と判断

​■12月24日 NHKや映画監督、制作会社などを相手取り、損害賠償を求める訴えを起こす

​■12月25日 映画「開戦前夜」製作委員会が「公開」を発表

■12月27日 飯村豊氏が「声明文」を発表、映画「開戦前夜」公開の中止を求める

■2026年2月18日 第一回口頭弁論が東京地裁で行われる。期日後に原告側の記者会見も
■2026年4月27日 第二回口頭弁論、NHKとNEP他4社・石井監督側の反論(準備書面)

次回期日は7月22日午前11時 東京地裁705法廷

……

 ​

NHKのサイトで「実録ドラマ」と紹介

NHKのサイトで「実録ドラマ」と紹介

遺族による抗議会見

飯村豊氏による抗議の記者会見 2025.8.26

有識者シンポジウム

有識者によるシンポジウム 2025.10.14

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